チーム形成の段階と対処法がよくわかる『エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方』
エラスティックリーダーシップをいただきました。気になってた本なのですごく嬉しいです。 本書を読んで特に気にいったのはチームのフェーズ(モード)を3つに分け名付けしている点です。 普段からよく感じる感覚を名前付けして整理してもらった感じ。すごく納得感がある。 3つのチームフェーズ サバイバルフェーズ(学ぶ時間がない) 学習フェーズ(自分たちの問題を解決するために学んでいる) 自己組織化フェーズ(ファシリテート、実験) チームはそれぞれのフェーズを行き来するが、サバイバルフェーズから突然自己組織化フェーズに行くことはない。逆になんらかの要因で自己組織化フェーズからサバイバルフェーズになってしまう事はある (というかよくありそう) リーダはチームのフェーズにあわせて活動しなければならない(サバイバルフェーズと自己組織化フェーズでのリーダの役割は変わる)。 サバイバルフェーズからの抜け出し方やなぜゆとりが必要なのか 学習フェーズにおけるコミットメント言語 (コミットメントを言葉で示す)の取り扱い 自己組織化フェーズでの自己組織化促進のさせるためのクリアリングミーティングや影響パターン など、基本的にはこの3つのフェーズに終始して 115P で解説は終わっている。さっと読みやすい文量になっているが奥は深い。 また「チームリーダーシップについて知るべきこと」として様々な著名人からの寄稿シリーズが掲載されているが、これがまた深い。それぞれの寄稿で 3,4Pくらいしかないのだが、書いてある事が多岐にわたっていてリーダーシップについて知っておきたい事が多種多様に描かれている。また日本語版特典として著名な日本人開発者達による寄稿も追加されていて日本で活躍する身近なリーダたちの哲学が知れて面白い。…